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いよいよ井上尚弥のタイトルマッチ!

2階級で主要4団体王座統一チャンピンに上り詰めるか?!

世界スーパーバンタム級王座統一戦、WBC・WBOチャンピオンの井上尚弥(大橋)対WBAスーパー・IBFチャンピオン、マーロン・タパレス(フィリピン)の決戦が12月26日、東京・有明コロシアムで開催される。

2階級連続での主要4団体世界王座統一を掛け、ライバル・チャンピオンと対決する。

日本が世界に誇るモンスターは「ボクシングでは何が起こるか分からない」と常々、口にしている。
しかし、4団体王座統一がかかるこの一戦も、井上の優位はピクリとも動かないと考える。

その長い歴史の中で熟成されたプロボクシング。
激しくも美しい緊迫の戦いは、あらゆる勝負事のなかで、最もアップセットが少ないとも言われている。

世界タイトルを公認する主要4団体の世界チャンピオンは暫定チャンピオンまで数えて全18階級に61人。
そのうち勝率9割に達しないのはたったの8人だけ。
不敗のまま頂点に立つ者は28人にも及ぶ。
強い者だけが勝ち残る厳しい世界が、プロボクシングなのだ!

では、井上尚弥に不安要素はないのか?
タパレスのサスポースタイルは、井上のモンスターパフォーマンスに影響しないのか?
とびきりのトップ選手であっても、その少なくない数が、右拳を前にして構えるサウスポーを苦手としている。

ただ、データでは井上はサウスポーをまったく問題にしていない。
プロになってから対戦したサウスポーは3人。
2014年、ライトフライ級から一気に2階級上げてWBO世界スーパーフライ級王座に挑戦したときのオマール・ナルバエス(アルゼンチン)
ワールドボクシング・スーパーシリーズ(WBSS)の初戦、18年のファン・カルロス・パヤノ(ドミニカ共和国)

20年にラスベガスで行ったWBAスーパー・IBFバンタム級王座の防衛戦で対したマイケル・ダスマリナス(フィリピン)だ。

世界戦28勝1敗の老練な技巧派ナルバエスは開始15秒でダウンを奪うと、合計4度倒して2回KO勝ち。

元WBAスーパー王者のタフガイ、パヤノは開始わずか70秒、右ストレート一撃で失神させた。

格下とされたダスマリナス戦に至っては、試合の形にさえさせず、4回で撃退している。

注目したいのはナルバエスとダスマリナスの戦いは、いずれも井上が左ボディブローでフィニッシュしていることだ。
ボクシング最強の武器ともされる左レバーブローは左構えと相対した場合、肝臓が位置する右脇腹の角度が浅くなり、当てるのが難しいとされる。だが、井上は二人ともに悶絶ノックアウトで打ち破っている。

タパレスはたしかに一筋縄ではいかない。2階級制覇のチャンピオンであり、不敗のムロジョン・アフマダリエフ(ウズベキスタン)に競り勝って2団体のスーパーバンタム級世界王者になった実績は軽視できない。
ボクシングの質も高いのも事実。
しかし、タパレスの過去の試合やデータを何度と見わたしても、井上の優位は動かず。
わたしは井上尚弥2ラウンド衝撃のKO勝ちとみる!