頭皮が臭い3つの原因
頭皮のニオイ対策を徹底的にするためには、まず「頭皮のニオイの原因」を知ることが大切です。
原因をきちんと把握していれば、効果的な対策を自然と取れるようになるからです。
頭皮のニオイの原因は、主に3つあります。詳しく見ていきましょう。
1-1. 頭皮から出る汗
1つめの原因は「頭皮から出る汗」です。
汗による体臭のことを「汗臭」といいますが、頭皮は汗が多い分、汗臭がひどくなりやすい部位なのです。
頭皮の汗が多い理由は、頭皮には汗腺(汗を出す器官)が多く分布しているから。頭皮の汗腺の数は、手のひらや足の裏に次いで多いのです。
手のひらは「手に汗握る」という言葉がある通り、汗をかきやすいイメージがありますよね。足の裏は、汗をたくさんかくからこそ「足のニオイ」が強烈になりやすい部位です。
頭皮は、手のひらのように汗をかき、足のニオイのように悪臭を放つ危険のある、ニオイ要注意の部位といえます。
1-2. 頭皮から出る皮脂
2つめの原因は「頭皮から出る皮脂」です。
頭皮は、皮脂の出口である皮脂腺が非常に多い部位です。頭皮に分布する皮脂腺の数はTゾーンの2倍ともいわれ、全身の中でナンバーワンです。
つまり、全身の中で最も皮脂が多い部位ということ。
実際、「頭がベタベタする」と感じたことがある人は多いのではないでしょうか。これは、頭皮に分泌された皮脂によるベタつきです。
皮脂から臭う体臭のことを「皮脂臭」といいますが、「頭皮は皮脂臭が最も強くなりやすい部位」といえます。皮脂の分泌量が最も多い部位だからです。
また、40代になると皮脂の中に「パルミトオレイン酸」という脂肪酸の一種が増えてきます。
この「パルミトオレイン酸」が酸化することで加齢臭の原因であるノネナールが生成されます。頭皮は皮脂の分量が多い部位のため、「パルミトオレイン酸」も増えてノネナールが大量に発生している可能性があります。
年齢とともに頭皮の臭いが気になり始めたなら、まずは加齢臭を疑う必要があります。
女性よりも、男性のほうが皮脂の分泌量が多い傾向にありますが、女性は加齢に伴い女性ホルモンが減少することで、皮脂の酸化が起こりやすくなり、加齢臭が発生しやすくなるといわれています。
1-3. 高温多湿な環境
3つめの原因は「高温多湿な環境」です。
先ほど、「頭皮は、汗も皮脂も多く分泌される部位」であるとお伝えしました。ここに加わる悪条件が、「髪の毛」が多数生えていることです。
頭皮には髪の毛が密集しているため、高温多湿な環境となっています。高温多湿な環境は、「雑菌」の大好物。
つまり、雑菌による「雑菌臭」も強くなりやすいのが頭皮の特徴なのです。
まとめると、汗臭・皮脂臭・雑菌臭の3つが入り混じって、強烈な悪臭を放ってしまうのが頭皮のニオイというわけです。